-
鶏卵研コラム #027「納豆の生卵はきみだけに? アビジン-ビオチンの結合」
皆さんは、納豆に生卵を入れますか?その時、卵白と卵黄を分けずに入れるか卵黄だけ入れるか、意見が分かれるのではないでしょうか?少し味の濃淡が変わるだけで、それほど大した違いはないかと思われるかも知れませんが、栄養学的には卵黄だけを使う方が絶対にお勧めです。 最近、納豆は世界でもブームになるほどよく食べられており、人気が高い栄養食になっています。さらに日本は卵を生で食べることができる数少ない国の一つで、日本を代表する納豆と生卵を混ぜて食べられるなんて贅沢の極みです。 さて、その納豆には、皮膚や粘膜、
-
所長コラム #15 提言:HPAI対策は完全制圧から「制御された抑制」へ
今年も10月に入りました。この時期に最も懸念されるのは高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の発生です。HPAIウイルスは世界中に拡大し、我が国でも6年連続で家禽への感染が確認され、累計約4,500万羽が殺処分されています。「鶏と卵の研究所」でも設立以来、鳥インフルエンザ対策を最重要課題と位置づけ、侵入経路の分析や防除対策、早期発見・対応システムの開発などを年次報告書で提示してきました。詳細はこのホームページからダウンロードしてご覧いただけます。 今年も、観測史上最も早い9月10日に宮城県の伊
-
鶏卵研コラム #026「日本で卵を最も多く食べる地域は?」
近年、日本国内の一人当たりの年間鶏卵消費量は伸び悩んでいます。一方、世界に目を向けると、南米諸国の消費拡大が著しく、数年前はメキシコに次いで世界第2位であった日本ですが、2024年の世界鶏卵機関(WEO)が発表したデータでは、4位(1位メキシコ400個、2位アルゼンチン363個、3位コロンビア343個、日本327個)にとどまりました。順位こそ下げたものの、日本人が世界トップクラスの「たまご好き」であることに変わりはありません。 それでは、視点を世界から日本国内に移すと、地域によって卵の消費量に違
-
所長コラム #14 「鳥インフルエンザは隔年で流行する?」
今月から「鶏と卵の研究所」のホームページ(HP)をリニューアルしました。TOPページの「お知らせ」欄にもご紹介していますように、HPのデザインや機能を一新し、研究所員一同、新しい気持ちで養鶏業界に資する国内外の最新情報を興味深くかつわかりやすくご提供できるよう精進してまいります。今後とも、今まで以上のご支援・ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。 さて、この時期になると心配になってくるのは、鳥インフルエンザです。本コラムに当研究所のアドバイザー増田壽幸氏から「鳥インフルエンザは隔年
-
鶏卵研コラム #025「『鶏冠井』は何と読む?」
京都府の向日市に「鶏冠井町」という地名があるのをご存じでしょうか?お近くに住んでいる方ならすぐに読めるかと思いますが、京都にもたくさんある難読地名の一つです。 「鶏冠」自体が難読でもありますが、このニュースレターの読者であればすぐに読めるかと思います。読者でなくとも想像すれば容易かもしれません。鶏の冠ですから、「とさか」と読みます。では、「鶏冠井」は「とさかい」ではないか?そんなに難しくもないぞと思われたかもしれません。しかし、「とさかい」とは読まず、「かいで」と読みます。カエデ(楓)の葉の形が
-
所長コラム #13 「『卵のことなら何でも』でなかった事例」
この度の熊本地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 厳しい暑さが続いておりますので、酷暑対策を万全にし、体調を崩さぬようご留意いただき、一日も早く穏やかな日常が戻りますことを祈念いたします。 さて、「鶏と卵の研究所」のホームページリニューアルは諸般の事情により1ヶ月遅れます。所長コラム(第12回)のアナウンスでご期待していただいた皆さん、申し訳ありません。来月9月1日にはリニューアルいたします。ということで、今回の所長コラムはNHK国際放送の「Japanology Plus
-
鶏卵研コラム #024「卵にはなぜ、食物繊維とビタミンCが含まれないのか?」
卵は、完全栄養食品と言われることもありますが、ビタミンCと食物繊維だけは含まれていません。 受精卵を雌鶏が21日間温めると、ヒヨコになります。このことから、ヒヨコになる為に必要な栄養素が、卵の中に全て含まれている必要があります。従って、含まれていないビタミンCと食物繊維は、卵からヒヨコになる時には不必要な栄養素と考えられます。ビタミンCは、人間にとっては食事から摂取する必要がある栄養素ですが、人間以外の多くの生物では体内で作ることができます。鶏の場合は主に腎臓で作られます。 一方、食物繊維は人間
-
所長コラム #12 「『鶏と卵の研究所』主宰の志と所長宣言」
所長コラムも掲載12回目、最初の執筆宣言から今月でちょうど一年目が終わります。この一年で、「鶏と卵の研究所(鶏卵研)」HPの訪問者は1,000名を超える月もあり(5月はホンマでっか!?TV出演で約7,000名の異常値)、メルマガ登録者も総数で300名を超えました(下図)。皆様、この1年間、鶏卵研の国内外メディア情報や所長コラムなど、ご満足いただけているでしょうか?ご意見やご要望があれば、ぜひHPのお問い合わせフォームでお知らせください。 そもそも、当研究所は、世界の採卵養鶏に関する最新情報の
