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鶏卵研コラム #015「調理による卵のアレルゲン低減について」
鶏卵は、食物アレルギー症状を引き起こす食品のうち、特に発症数が多く、重篤度が高い特定原材料8品目(えび・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生)の内の1つに指定され、食品ラベルへの表示が義務化されています。卵アレルギーは特に子供に多く、主なアレルゲン(アレルギーの原因物質)は卵白に含まれるオボアルブミンとオボムコイド等のタンパク質です。タンパク質は、加熱により変性するとアレルゲン性が低減されますが、オボムコイドは耐熱性が高いため、通常のゆで卵ではオボムコイドがアレルゲンとして残ってしまいます。
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鶏卵研コラム #014「ニコラ・テスラの『コロンブスの卵』」
交流電流システムを確立したニコラ・テスラが「コロンブスの卵」装置を作製している。本物の卵ではないが、銅製の卵を誘導モーターで生じる回転磁場により高速回転させて立つことを見せた。この装置は1893年のシカゴ万博で展示され、現在はセルビアのベオグラードにあるニコラ・テスラ博物館にある。テスラの発想は交流電流により生じる目には見えない回転磁場で目に見える卵を回転運動させた点である。しかも高速回転させて卵を立てたのであるから、それを見る側のインパクトはコロンブスの卵的であったろう。 ここで起き上がりコマ
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鶏卵研コラム #013「観光客が来ない巨大なコロンブスの卵」
今月の所長コラム「立春の卵」でコロンブスの卵の話題が出ましたので、その続きを鶏卵研コラムで書いてみます。 ご存知、クリストファー・コロンブスは新大陸の発見者です。その発見(1492年10月12日)により、多くの国々の歴史が始まりました。特にアメリカではその功績を讃える「コロンブス」の記念碑が大小合わせて150近く建造されました。しかし、現在はその歴史的・社会的な負の遺産(植民地支配や人種差別や奴隷制度など)により再評価されて、記念碑の取り壊しが進められ、130ほどに減ってしまったようです。 一方
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鶏卵研コラム #012「高齢者における卵の消費と死亡率の関連(豪州、コホート調査研究報告)」
高齢者は、一般的に加齢と共に食が細くなることが多く、低栄養が問題となっています。一方、鶏卵は栄養価が高く、高齢者でも手軽に摂取しやすい食品で、高齢者の食事での利用が期待される食品です。 オーストラリアの比較的健康な70歳以上の地域住民8,756名を対象に、卵の摂取頻度と死亡率の関連性のコホート調査研究結果が、2025年に報告されました。この研究では、週に1~6回、卵を摂取する人は、ほとんど摂取しない人に比べて有意に全原因死亡率が15%低く、心血管疾患(CVD)死亡率が29%低いことが確認されまし
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鶏卵研コラム #011「べっこう玉子」
2026年のお正月を迎え、おせち料理やお雑煮は食べられましたでしょうか? 日本では、それぞれのご家庭でおせち料理とお雑煮を食べる伝統があります。特にお雑煮は、地元でとれる食材を使用し地域性も反映されるため、地域や家庭ごとに様々なものが作られています。関西では白味噌仕立てが主流で、丸餅を柔らかく煮ていただきます。特に京都では縁起を担いで金時人参や、祝い大根と言われる小さな大根も角が立たないように輪切りにしてお雑煮の具材とされるご家庭も多いと思います。 白味噌仕立てのお雑煮は、まったりと甘みのある味
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鶏卵研コラム #010「卵殻膜の不思議な力 健康効果と落とし穴」
天然由来でありながら高い機能性を持つ卵殻膜は、再生医療やエイジングケアの分野において、今後さらに活用が進むことを前回のコラムでご紹介いたしました。そしてもう一つ、腸内環境の改善や健康維持にも役立つ可能性があるのです。 腸の炎症を再現したマウスの実験において、卵殻膜は炎症性の腸疾患を改善する働きがあることが確認されました(10.1038/srep43993.)。また、健康な成人の腸内細菌叢に対する卵殻膜の影響としては、二重盲検ランダム化比較試験によって、卵殻膜成分のサプリメントの摂取によりBact
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鶏卵研コラム #009「卵殻膜の不思議な力 様々な健康効果」
前回は卵殻膜の“皮膚再生への効果”について紹介しました。そもそも卵殻膜は鶏卵重量の約1%で、2025年の世界の鶏卵生産量推定値は約9,900万トンなので、卵殻膜は世界で99万トンも未利用資源として存在し、その有効利用の研究が注目されています。 今回は卵殻膜の様々な健康効果として“皮膚の老化に対する効果”と“関節の柔軟性を補う効果”をご紹介します。まず、東京大学の研究で卵殻膜が皮膚の健康と老化を改善する可能性が示唆されました。すなわち、マウスを用いた動物試験で卵殻膜粉末を経口摂取させると皮膚の菲薄
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鶏卵研コラム #008「卵殻膜の不思議な力 天然のばんそうこう」
前回のコラムではボクシングのロッキーと鶏卵にまつわる話を配信しましたが、もう一つ別の視点からボクシングと鶏卵の話をご紹介いたします。 ゆで卵の殻をむいたときに現れる、薄くて透明な皮。それは「卵殻膜」です。普段は捨ててしまうこの膜、実は驚くべき力が秘められていることをご存じでしょうか。相撲の力士やプロボクサーが額に傷を負った際、その創部に卵殻膜を被せて治療する方法が知られています。400年以上前の中国の薬学書「本草網目」でも“天然のばんそうこう”と紹介されるほど、効果があったそうです。卵殻膜には殺
鶏卵研コラム
鶏の生態や養鶏技術、卵の栄養、調理、健康機能に至るまで、身近な食材を動物学、栄養学、食品学、経済学などの視点で日常生活や仕事に役立つ、面白くてためになるテーマを選んでいます。