「鶏と卵の研究所」のホームページ（HP）リニューアルに際し、一言ご挨拶させていただきます。本年度で当研究所は開所5年目を迎えます。当研究所の使命は、養鶏関係者に役立つ最新の「鶏と卵」情報に関して、難しくをわかりやすく発信することです。鳥インフルエンザ問題、アニマルウェルフェアの動向、卵殻内雌雄鑑別や鶏ゲノム編集、鶏卵の栄養・調理・健康機能などの最新情報をHPや年次報告書を通じ、養鶏生産者および業界関係者、家禽研究者や「鶏と卵」にご関心ある消費者や学生の皆さんに情報発信を行なってきました。
　我々は果たして、設立当初に掲げた鶏玉研の使命は果たせているでしょうか？　多様な研究バックグラウンドを有し、養鶏業会でも経験豊富な研究所員と議論を尽くし、HPに最新ニュースやダウンロード可能な年次報告書PDFを掲載してきました。今回のHPリニューアルを機に、今一度、それらの掲載価値や発行意義を適宜検証し、時代に即しているか？皆さんのご要望に応えているか？　常に反省しながら、初心に帰り鋭意検討努力を続ける所存であります。

　ことわざに「餅は餅屋」という言葉があります。これからも我々はその道の専門家を目指し、かつ少なくとも学識経験者と皆さんとの橋渡しができますよう、鶏と卵なら「鶏と卵の研究所」となるように目指したいと思います。特に、これからは養鶏業会にもデータサイエンスが活用され、養鶏現場のデータがクラウド上に集約されてAI解析により、鶏病予防や飼養衛生管理の最適化および生産性向上を目指した取り組みが盛んになるかと思います。
　「鶏と卵の研究所」でも毎月２回のニュースレターを発行し、従来の調査研究対象に加え、デジタルデータを駆使したスマート養鶏の社会実装化についても調査研究し、適時ご紹介していきたく思います。なお、我々の調査研究の成果評価の一つは当HPへのアクセス数です。今回のHPリニューアルを機に、鶏と卵のことなら何でも「鶏と卵の研究所」とHPを訪れていただき、毎月２回発行のニュースレターにもご登録をどうぞよろしくお願いします。

「鶏と卵の研究所」所長　八田　一