
Newsニュース

この度の熊本地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 厳しい暑さが続いておりますので、酷暑対策を万全にし、体調を崩さぬようご留意いただき、一日も早く穏やかな日常が戻りますことを祈念いたします。
さて、「鶏と卵の研究所」のホームページリニューアルは諸般の事情により1ヶ月遅れます。所長コラム(第12回)のアナウンスでご期待していただいた皆さん、申し訳ありません。来月9月1日にはリニューアルいたします。ということで、今回の所長コラムはNHK国際放送の「Japanology Plus」の司会者ピーター・バラカンさんとの卵対談で初めて知った卵の知識です。
番組の企画は「日本の卵の安全安心」がテーマで、日本人はなぜ生卵が好きなのか?をバラカンさんと対談しました。詳細は9月3日放映予定の「Japanology Plus」をご視聴下さい。バラカンさんは、生の卵黄はフランスのステーキタルタルや韓国のユッケ、アメリカのプレーリー・オイスターで食べますが、日本人は生卵をご飯に混ぜて食べる世界唯一の国民です。と紹介されました。
卵の研究46年、「卵のことなら何でも」をキャッチフレーズにしてきた私ですが、プレーリー・オイスター(大草原の牡蠣)って何ですか?と飛びつきました。生まれて初めて聞いた卵情報でした。皆さん、ご存知でしたか?バラカンさんによると、生卵黄にウスターソースとケチャップなどをかけて丸呑みする伝承料理で、二日酔いに効果があるとのこと。早速、ネット検索すると、アメリカン・カウボーイが由来で卵黄の喉越しが生牡蠣の喉越しに似ているとのこと。
卵研究者としては、早速、二日酔いになって、自宅でプレーリー・オイスター(写真)を試してみました。正直な感想は、ウスターソースとケチャップの味が強力で、生卵黄と混ざって少し味がマイルドかなという程度、生牡蠣感はありません。二日酔いへの効果は体感できず、迎え酒をやってしまいました。まあ、これも食文化でしょうが、特に食べ物の好き嫌いは人それぞれです。日本人が卵かけご飯が好きなのも、物心ついた子供時代から家族で食べているからであって、これが食文化だと思います。
卵かけご飯の食文化論は「Japanology Plus」をご視聴いただくとして、ここではバラカンさんとの出会いで知り得た新しい卵の知識についての思いを述べます。現在、「卵のことなら何でも」、卵の知識はAI検索で誰でも余すことなく集めることができます。その知識を認識して自分のものにすることが大切で、これにはAIからでなくヒトから直接得た知識が特に印象深く働きます。バラカンさんとの出会いにより、初めて知り得た卵の知識は喜びを伴う自分自身の経験となり一生忘れません。
そして最後に、卵の研究46年で得た卵の知識をいかに活用するかが大切であり、私にとっては「鶏と卵の研究所」の活動を通じて、養鶏業界が直面する諸問題の解決に役立てば最も好ましく、次いで、24年間続けている日本たまご研究会の企画に役立てればありがたく、また、皆さんが業界の懇親会等で飲みすぎた翌日の二日酔いに「プレーリー・オイスター」を試していただければ望外の喜びであります。

写真 プレーリー・オイスター
処方:卵黄1個、ウスターソースとケチャップを各小さじ1杯
https://ja.wikipedia.org/wiki/プレーリー・オイスター
「鶏と卵の研究所」所長 八田 一