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日本たまご研究会をご存知ですか?来月11月8日(土)の午後に京都女子大学で開催します。2004年の第1回開催より、2018年の国際たまごシンポジウムを含め、今年で21回目の日本たまご研究会です。本研究会は対面開催にこだわりがあります。年に一度、秋の京都に、卵の研究者、生産者、流通関係者、消費者など卵関係者にご参集いただき、卵の不思議や魅力を再認識し、鶏卵・養鶏業界が直面している諸問題に関する最新情報について語り合う研究会です。今回のコラムでは、この研究会発足の経緯について述べます。
2004年、79年ぶりの高病原性鳥インフルエンザが京都で発生し、その対応が遅れたこともあり、養鶏場から卵が出荷されてしまいました。当然ですが、京都の卵への信頼が失われ消費が激減しました。それをなんとか払拭しようと京都の養鶏家や卵関係者と始めたのがたまご研究会です。第1回たまご研究会は参加者50名ほど、それが年1回の開催を続けるほどに、卵の力でしょうか、参加者は倍増し、最大は第5回研究会で約600名、京都大学時計台記念会館の500席の会場に立ち見の学生が溢れました。これは女優の水野真紀さんに講演していただいた水野真紀効果です。その後の研究会は、毎年参加者150-200名が続き、コロナ明けからは100-150名ぐらいで推移しています。
今回の卵シンポジウムテーマは「卵:明石焼きから癌創薬まで」、卵の食文化から創薬まで、幅広く興味深いユニークな話題を集めました(以下ポスター参照)。日本コナモン協会の熊谷会長には大阪の食文化やたこ焼きの誕生、仙台白百合女子大学の大久保教授には乳児の脳の発達と卵黄コリンの重要性、小林ゴールドエッグの小林社長にはブログを通じた卵に関する情報発信のノウハウ、そして徳島大学の宇都教授には発育鶏卵を用いた癌創薬研究について、講演していただきます。
さらに、我々の「鶏と卵の研究所」からの研究提言として、「斃死鶏や鶏卵数のクラウド管理と鶏病の早期発見方法」をご紹介します。今年も鳥インフルエンザの季節がもうすぐ始まりそうです。我々の採卵養鶏データのクラウド管理技術が鶏病の早期発見につながり、鶏卵・養鶏業界で実際に実用価値ある研究成果として役立つことを願っています。なお、今年の第7回エコたま表彰受賞講演は、東京農業大学助教の小山氏に、受賞テーマ「卵白タンパク質加熱ゲル物性の分子構造的研究」に関する研究成果を発表していただきます。
最後に、日本たまご研究会は講演者や参加者の皆さん一人一人が、鶏と卵に関する情報を介して、交流を深めていただくことを最大の目的としています。2004年の設立以来、毎年の研究会を対面開催し、研究会後には懇親会も企画しているのは、正しくそのためです。本コラムご覧の皆さんも、ぜひ11月8日(土)は京都女子大学で開催の第21回日本たまご研究会にご参加ください。参加登録は添付のポスターのURLまたはQRコードからお願いします。なお、第1回目の所長コラムにも書きましたが、11月8日の日本たまご研究会に参加の皆さんには拙著「エッグサイティングな卵の研究(上下巻)」を謹呈します。参加登録時に卵の本希望とお書きください。それでは11月8日(土)の午後にお待ちしています。

「鶏と卵の研究所」所長 八田 一