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卵を産んだ鶏の写真

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2026.03.31
所長コラム #9 「年次調査研究報告書」

 2026年版「鶏と卵の研究所」の年次報告書が完成しました。本日より当研究所のホームページ(HP)からダウンロード可能です。今回は例年の調査研究報告書(通称:ホワイトブック)に加え、年間提供情報インデックス集(通称:イエローブック)を新たに作成しました。それぞれの表紙の色にちなんだこれらの呼称が皆様に親しまれることを希望します。

 当研究所の使命の一つは、「鶏と卵」の関係者が直面している業界の諸問題を解決するために国内外の関連情報を調査研究し提供することです。イエローブックをご覧いただくと明らかですが、この1年間でHPから配信した情報の半数以上は高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAI)感染とそのワクチンの開発情報です。まさしく、HPAIは国内外の最大の脅威で、その問題解決が急務です。

 近年の生成AIの躍進には目を見張るものがあります。膨大な情報量や分析精度において、もはや人間が抗うことは困難かもしれません。しかし、我々、鶏卵研の研究員は、総力を上げて収集・解析した情報から、いかに問題解決に資する提言を行えるかを大切に考えています。年次報告書のホワイトブックでは、例年のHPAIの現状と解析のみならず、斃死鶏の早期発見とその早期対策に役立つ養鶏DX(デジタルトランスフォーメーション)技術を紹介し、HPAI感染やその拡散を抑制し得るか、現場に即した具体的な提言を行なっています。

 現在は情報の超過多社会、毎日、まるで洪水のように情報が押し寄せてきます。明確な問題解決意識を持って、こちらから情報を取捨選択しに行かないと溺れてしまいます。そして集めた情報から何を引き出せるかは、道元禅師の「只管打坐(しかんたざ)」の教えに倣い、「只管熟考」ただただ考えて、考えて、考えて、考えて、考えて、情報に向き合わねばなりません。集めた情報の行間を読み、価値ある関係性を見出し、より問題解決レベルを高めていく必要があります。情報は単に知るだけでなく、積極的に活用してこそ、初めて真価を発揮すると思います。

 みなさん、ぜひ「鶏と卵の研究所」HP(https://eggnbl.com/download/)からホワイトブックとイエローブックをダウンロードしていただき、鶏卵研からの提言をご覧ください。そして、メルマガ登録もお願いします。隔週でニュースレターがメールで届きます。「鶏と卵」の面白話しを集めた鶏卵研コラムや最新の国内外メディア情報のお知らせが満載です。そして「鶏と卵の研究所」を今まで以上にご活用いただきたく、どうぞよろしくお願いします。

「鶏と卵の研究所」所長 八田 一